17歳~27歳の方「子宮頸がんワクチン」キャッチアップ接種は無料で3回接種できるよ!

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当院での子宮頸がんワクチン定期接種の対象のかた(令和5年4月18日付け 院長)

(1)名古屋市に住民登録がある方

(2)小学校6年生から高校1年生相当年齢の女子(令和5年度は、平成19年4月2日から平成24年4月1日生の方)

(注)平成19年4月2日から平成20年4月1日生の方は、通常の接種対象の年齢(小学校6年生から高校1年生相当)を超えても、令和7年3月31日まで接種できます。

キャッチアップ接種とは:定期接種の機会を失った方に対する公費接種で、令和4年4月1日から令和7年3月31日期間限定となります。

(1)名古屋市に住民登録がある方

(2)1997年4月2日から2007年4月1日生の方で、子宮頸がんワクチンの接種を3回完了していない方 2025年3月31日でキャッチアップ接種が終了してしまいます。最短で4ヶ月の接種を終える方法も選択できます。遅くても2024年11月までに1回目を接種しなければ無料接種できる機会を逃します。また動画「女子高校生の皆様へ」を参考にしてください。https://www.youtube.com/watch?v=n_z9KUsXac8

接種するワクチンについて

シルガード9(沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン、MSD株式会社)が定期接種となりました。詳しくは厚生労働省のリーフレットをご参考願います。これは子宮頸がんに関与する16型、18型、31型、33型、45型、52型、58型と尖圭コンジローマにも関与する6型、11型の合計9価のワクチンです。

 接種回数:1回目の接種を行った2か月後に2回目を、6か月後に3回目の接種を行っています。但し、以下の内容で定期接種が定められていますので、接種回数については医師と相談してくださいこの間隔で接種できない場合は、1回目と2回目は最低1か月、2回目と3回目は最低3か月の間隔を開けて接種します。

【1回目の接種を15歳になるまでに受ける場合:2回】
2回目は初回接種の6カ月後に接種する。 (1回目と2回目の接種は、通常5カ月以上あけます。5カ月未満である場合、3カ月以上間隔をあけて3回目の接種が必要になります。)
【1回目の接種を15歳になってから受ける場合:3回】
2回目は初回接種の2カ月後、3回目は初回接種の6カ月後に接種する。2回目と3回目は3カ月以上間隔をあける。(上記の接種ができない場合、2回目接種は初回接種から1カ月以上、3回目接種は2回目接種から3カ月以上間隔をあける。)

「サーバリックス(2価)」を接種する場合:1回目の接種から1か月後に2回目、2回目の接種から5か月後に3回目を接種します。この間隔で接種できない場合は、1回目の接種から数えて1から2か月半後の間に2回目を、5から12か月後の間に3回目を接種します。

「ガーダシル(4価)」を接種する場合:1回目の接種から2か月後に2回目、2回目の接種から4か月後に3回目を接種します。この間隔で接種できない場合は、1回目と2回目は最低1か月、2回目と3回目は最低3か月の間隔を開けて接種します。

  • シール式接種券を定期接種対象者には令和5年4月中旬頃、キャッチアップ接種対象者には令和5年4月下旬頃に送付する予定です。ただし、接種済みの方にも送付されていることがありますので、必ず母子健康手帳等で過去の接種回数を確認してください。
  • 名古屋市に転入されてきた方で接種を希望される場合は、お住まいの区の保健センターで申請していただくとシール式接種券を発行することができます。
  • すでに2価または4価で接種を開始した方で希望される方は、接種医師とよく相談の上で、残りの回数を「シルガード9(9価)」に変更することは可能です。なお、2価から4価、4価から2価への変更は認められません。

 厚生労働省のリーフレットを参考にしてください。

 「定期接種として小学校6年生から高校1年生の年度末(相当の年齢)の女子には公費として接種を推奨します。(「小学校6年生から高校1年生相当の女の子とその保護者の方への大切なお知らせ」

中日新聞2021年10月5日朝刊:「子宮頸がんワクチン・積極的な呼びかけ再び」(記事はこちら)

「子宮頸がん」とは、子宮の入り口(頸部)にできるがんです。年間約11,000(2017)が発症し、特に2039歳で増えています。亡くなる人は、年間約2,800(2018)です。子宮頸部の細胞に異常がない女性のうち、1020%程度の方がHPVに感染しているそうです。HPVに感染しても、90%以上が2年以内にウイルスは自然に排出されるとされています。しかし、HPVが数年から数十年にわたって持続的に感染した場合には、がんになることがあると報告されています。HPVワクチンはウイルスの感染を予防し子宮頸がんのリスクを下げるワクチンです。

HPVワクチンは、子宮頸がん全体の5070%の原因とされる16型と18型の2種類について抗体を作り、持続感染の予防効果をもつワクチンです。これまでサーバリックス®2価)と尖圭コンジローマにも関与する6型、11型を加えたガーダシル®(4価)、さらに最近シルガード9価)の3種類のワクチンが販売されており、がんになる手前の異常(異形成)を90%以上予防したと報告されています。

副作用について
 予防接種直後に、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神が現れることがあります。接種後は保護者の方が付き添うようにし30分ほどは体を預けられるような場所で座り、待機して様子を見るようにしてください。接種部位の異常や体調の変化、さらに高熱、けいれん、長期間持続する激しい痛みなどの異常な症状(慢性疼痛後症候群)を呈した場合は、すぐに接種した医療機関へ連絡してください。また、接種後に気になる症状が現れたときは、以降の接種を中止、延期することが可能です。気になる症状があれば、担当の医師に相談してください。

HPVワクチン接種後に見られる主な副反応として、発熱や接種した部位の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などが挙げられます。

【HPVワクチン接種後の主な副反応 比較表】 子宮頸がんワクチンにはサーバリックスとガーダシルに加えて、202010月から新しくシルガード9価)のワクチンが国内で承認されました。