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「子宮頸がん」とヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種について

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「子宮頸がん」とは、子宮の入り口(頸部)にできるがんです。年間約11,000(2017)が発症し、特に2039歳で増えています。亡くなる人は、年間約2,800(2018)です。子宮頸部の細胞に異常がない女性のうち、1020%程度の方がHPVに感染しているそうです。海外では性行為の経験がある女性の5080%が、生涯で一度はHPVに感染すると報告されています。HPVに感染しても、90%以上が2年以内にウイルスは自然に排出されるとされています。しかし、HPVが数年から数十年にわたって持続的に感染した場合には、がんになることがあると報告されています。HPVワクチンはウイルスの感染を予防し子宮頸がんのリスクを下げるワクチンです。

HPVワクチンは、子宮頸がん全体の5070%の原因とされる16型と18型の2種類について抗体を作り、持続感染の予防効果をもつワクチンです。これまでサーバリックス®2価)とガーダシル®(4価)の2種類のワクチンが販売されており、16型と18型の感染やがんになる手前の異常(異形成)を90%以上予防したと報告されています。また、202010月から新しくシルガード9価)のワクチンが国内で承認されました。これは子宮頸がんに関与する16型、18型、31型、33型、45型、52型、58型と尖圭コンジローマにも関与する6型、11型の合計9価のワクチンです。HPVワクチンは、3回の接種が必要です。日本では予防接種法に基づく定期接種として、小学校6年生から高校1年生を対象に行うことが定められています。標準的に接種が勧められるのは中学1年生となる年度に、以下のとおり行うこととなります。

  • サーバリックス®については、1回目の接種を行った1か月後に2回目を、6か月後に3回目の接種を行います。
  • ガーダシル®については、1回目の接種を行った2か月後に2回目を、6か月後に3回目の接種を行います。
  • シルガードについては、1回目の接種を行った2か月後に2回目を、6か月後に3回目の接種を行います。

副作用について
 予防接種直後に、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神が現れることがあります。接種後は保護者の方が付き添うようにし30分ほどは体を預けられるような場所で座り、待機して様子を見るようにしてください。接種部位の異常や体調の変化、さらに高熱、けいれん、長期間持続する激しい痛みなどの異常な症状(慢性疼痛後症候群)を呈した場合は、すぐに接種した医療機関へ連絡してください。また、接種後に気になる症状が現れたときは、以降の接種を中止、延期することが可能です。気になる症状があれば、担当の医師に相談してください。

その他のご質問については「HPVワクチンQ&A|厚生労働省 (mhlw.go.jp)を参考にしてください。

 てらだアレルギーこどもクリニック 院長 寺田明彦

三種類のワクチン比較表